理想の上司とは
いつもハズレな上司や残念な上司のことばかり書いているので
たまには理想の上司なんてものも書いてみようと思う。
理想の上司 煉獄杏寿郎
今さらながら「鬼滅の刃」を観てきました。
コミックを読んでいたわけでもないし、鬼滅の刃についての知識は
学童で小学3年生に教えてもらった程度。
ただ旦那と「こんなにロングランなのは面白いのだろう」となり
そんなに大きな期待をせずに映画館へ。
かなりヒットした映画なので、
「どうやら煉獄杏寿郎という人がスゴイらしい」と言う情報だけは耳にあり。
最初の「煉獄杏寿郎」のイメージは、
松岡修造さんと長嶋茂雄さんを足して2で割ったような
明るくポジティブな人と言う感じ。
観続けていくうちに「むむ?単なるポジティブ人間じゃないぞ」と。
もう、途中から涙とまらず大号泣。
マスクの中が鼻水でぐだぐだになるくらい泣いてしまいました。
そして、ふ、と「こんな人が上司だったら」と思ったのです。
この煉獄杏寿郎と言う男
・知らないことは知らないと言える
・若手の可能性を信じる
・状況把握力は抜群
・的確な指示が出せる
・自分の責務の全う
・自分の経験を惜しげもなく若手に伝える
・何よりも自分を信じるチカラが凄い、それゆえに相手を信じるチカラも卓越している
・常に自分の在り方を常に考え、自分の心に従って生きている
いや、うん、上司としてというか、人として尊敬するわ、ホンマに。
↑ いまココ
しかもさっきWikipediaで調べたら、煉獄さん、二十歳なんだって
いや、もう、いろいろ負けてる(笑)
実際に存在した理想の上司
と言ったところで、あくまでもアニメの中の話じゃん、と言われそうなので
私が実際に体験した上司のこともお話してみようと思います。
私がある外資系のコンピューター会社で働いていた頃の上司の話。
その人の口ぐせは
「日本人は謙虚すぎる!自分の能力は120%でアピールしなきゃ」
ってアナタ(上司)も日本人ですやん・・・と心でツッコミを入れながら
外資系で実力で勝負してきた人だからこんな言葉が出るんだなぁ と感心しました。
私にも
「転職するときは自分の能力を120%で伝えるんだよ。
足りなかったら努力すればいいんだよ、HAHAHA」と常に声をかけてくれていました。
まだまだ若かった私は「そんなもんか」としか思わなかったけど、
今思えば、「あなたには出せる能力があるんだよ」と言われていたのかもしれないな、と。
後にも先にもハッキリと言ってくれたのはこの上司だけでした。
某薬品メーカーで働いていた時、同期から聞いた話。
同期の彼は営業として働いていました。
薬品メーカーでちょっと特殊な製品を扱っていた彼の部署は
なかなか売り上げが伸びなかったとか。
その時に常務が「目標売上達成したらご馳走するぞ」とハッパをかけたそう。
そして彼の部署見事目標売上を達成!!
彼の部署のメンバー全員を連れて常務は呑みに行ったそうです。
そこで今までの自分の経験してきたこと、売上達成の労をねぎらい、
今後どのような方向性で会社を作っていきたいか、などを語ったそうです。
同期の彼が興奮気味に
「あんなに腹を割って話をしてくれる人はいない。
自分たちの仕事も見ていてくれて認めてくれる。あの人のためなら頑張れる」
と教えてくれました。
私自身もその常務からは、
今後の会社の方向性や生き方のヒントなどを教えてもらっていました。
部下の労をねぎらえる、仕事の成果を認められる上司って素敵だなと感じた出来事でした。
そしてもう一人。
叱責などではなく、きちんと私自身を見て
私に不足している部分を教えてくれた人がいます。
建材メーカーで働いていた頃に同僚と2人ある上司にご馳走になっていました。
同僚には「仕事のスキルをもっと身に付けなさい」、
私には「人間的スキルを身に付けなさい」と優しく諭してくれました。
それは私たちが今後もっと仕事で活躍するために必要な要素。
呑みながらそんな話をじっくりとした記憶があります。
確かにその頃の私は仕事は出来た方だと思います。
でもポンコツ上司を抱えて「ケッ」と思いながら仕事をしていた時期だったので
余計に人間的スキルを上げることで仕事がしやすくなるよ、ってことだったんだなと。
そして人間的スキルと言うのはフリーランスで働いている今、本当に必要なものだと感じています。
その場に限ったことでなく、後々のことを見据えてアドバイスをしてくれた人でした。
今の私には上司も部下もいませんが、
人として相手の力を信じることや
自分の在り方を考えて自分の気持ちに従って生きることはできるような気がします。
人それぞれ、理想とする形は違うと思うけど、
やっぱり何か尊敬できる部分がある人が上司だったらいいなぁ、と思う今日この頃なのでした。