嫌いな食べ物ありますか?
嫌いな食べ物はなんですか?
みなさんは嫌いな食べ物はありますか?
私は小さい頃からなすびが嫌いです。
ひき肉と一緒に炊いたら汁が黒くなってるし、
お味噌汁に入れても色が変わるし・・・
揚げても紫色が鮮やかになるだけだし
こんなに自己主張の激しい食べ物は見たことがない!
とおさなごころに感じました。
そして紫色は食べ物の色じゃない!と言い続けていたら
社会人になって同じ思いの人に出会って狂喜乱舞(笑)
「だよねー」と言いながら楽しい時間を過ごしました
(とか言いながら紫色のブドウは好き)
もちろん食わず嫌いではなくて、何度かチャレンジしたのです。
漬物、炒め物、煮物・・・・・・結果、全滅。
唯一許せるのは麻婆茄子(随分と上から目線だね)
なんでしょう・・・
あの歯ごたえと言うか噛み応えのなさと、噛んでいると「もきゅっもきゅっ」と
音を立てて歯の表面を磨くような感覚が苦手なのです。
もう、何をどうしたって無理なのです。
(茄子好きの人、すみません)
とは言え、BBQなどにはよく登場する食材だし、
好きな人や食べたい人に文句を言うこともしないし。
必要とあらば洗って切ることくらいの関わりは持ちます。
(たまにヘタのトゲに刺されて「ムキーっ」ってなるけど)
まあ、私からは積極的に関わりを持とうとしない、
適度な距離感を持った食べ物であることには違いありません。
全部OKじゃないとダメだ
カウンセリングやコーチングを学び始めた頃の私の口ぐせ。
特にコーチングの講座では、自分のなりたい姿や目標を決めて
どうやってアプローチをするか?と考えるのですが
その時の私の目標が
「目の前の人はすべてOK(=大好きになる)」と謎の言葉でした。
目の前の人を大切にする、というのは対人支援職として必要な能力だと思いますし
まずは「受容・共感」を徹底的に学びますから大切なことです。
私は受容=全肯定しなければならない
と思い込んでおり、しかもその全肯定と言うのは
「嫌だとか違うと思ってはいけない」
文字通り、何が何でも「全肯定する」でした。
自律神経失調症になった原因がダメ上司との人間関係でだったため
私の許容範囲が人と比べて狭いのではないか?
とか
カウンセラーをやるならどんな人でもどんとこい!じゃないとダメだ
とか
色んな思い込みにがんじがらめになっていたのは明白。
苦手なタイプや嫌いな人ですら
「世界中の人みんな大好き!」にしようとしていたのです。
それは仕事上だけでなく日常生活においても、
そうあろうと心掛けていました。
例えて言うなら毎日の食事がなすび三昧と同じこと。
・・・・・・うん、無理だね(笑)
一応頑張ってみたけど、やっぱりなすびは好きにはなれず・・・
そして、嫌いななすびを毎回食べないといけないなんて、
私にとっては罰ゲームでしかない(笑)
どうせなら、好きなものしか食べたくないやん!
と思うわけですが、仕事となるとそうはいかないですよね~
苦手だったり嫌いなタイプの人との関わりも出てくるわけで。
もちろん私も相談者の方が苦手なタイプの場合もあります。
私では上手く支援ができないと感じた場合は相談者の利益を考えて、
リファー(その対応ができる人にお願い)することもあります。
なすびと適度な距離感を保つのと同じように、
嫌いな人との距離感を保つことが必要なのかもしれないなぁ、
と思う今日この頃なのでした。
だめなものはだめっ!
ちなみに、こんなタイトルの曲がウルフルズの曲であるので
興味のある方は是非一度聞いてみてください。
私がなすびを食すことに何度か挑戦してもダメだったように、
嫌いな人はやっぱり嫌いなままだと思うのです。
実際10年以上経った今でも、ダメ上司のことは嫌いです。
渦中にいた頃は「嫌いだ」なんて言えなかったですけど、
今こそ声を大にして言いたい(笑)
そして、今でも上から目線の偉そうな物言いの人や
高圧的な人はとても苦手です(かなり控えめに言いました)
嫌いなものは仕方がないしどうしようもない。
無理に好きになる必要もないと思うし、
適度な距離を保てる方が自分のためになるかもしれない
と思えるようになりました。
なすびを嫌いだと知っていれば、
入っている料理を避けることができるわけで。
自分が嫌いなタイプを知っていれば
深く関わらないでおこう、と自分で気を付けることができるわけで。
そして必要以上に、その人にパワーを使わなくても
良くなるわけで。
だから、
「嫌だ」とか「苦手だ」とか「嫌いだ」とか思うのは
自然なことだと思うし、仕方がないですよね。
どんなに頑張ってもなすび食べられなかったんだもん。
食べなくても生きていけるから
やっぱり適度な距離感を保っているわけで。
必要最低限の関わりで済む方法を考えるのも必要かも
とあの頃の私に教えてあげたいです。