Office Ainaについて
上司に恵まれる人は5%。同僚に恵まれる人は15%。
私のように自律神経失調症になる前に
仕事ができることと仕事が評価されることは別である。
まして仕事ができないダメ上司の下で働くことほど不幸なことは・・・
今でこそキャリアコンサルタントとして大学で学生の就労支援をしている私ですが、
実は上司との関係で会社から3回も脱走しました。
そしてキャリアコンサルタントとして仕事を始めるまでの転職回数7回。
そんな私が体験したことを3つ書いてみたいと思います。
- 女性の先輩とのトラブル
- ダメ上司との付き合いかた
- 能力があっても・・・
簡単に言うと
能力が高ければ高いほど、そして周りの期待に応えようとする人ほど、
仕事を一人で背負い込むようになります。
そんなときに
『私はもう限界まで仕事をやっています』
とか
『この仕事は私では難しいです』
とか
『これぐらい時間がかかりますが大丈夫でしょうか』
とか
自分の気持ちを素直に伝えられたらどれほど楽だったか・・・
1.女性の先輩とのトラブル
大学卒業後、私はソフトウエア会社に入社し総務人事に配属されました。
初めてのことばかりで右も左もわからない私。
その部署には女性の先輩がいました。
先輩は最初のうちは優しく仕事を教えてくれました。
私はその頃、その女性の先輩の言う通りに仕事をしていました。
早く仕事を覚えて一人前になりたかった私は
数か月して気付いたことがあります。
女性の先輩が私に任せようとしている仕事は
彼女がやりたくない面倒な仕事や嫌な仕事、地味なコツコツ仕事、
もしくは誰もがやりたくない仕事ばかりでした。
私は先輩がワザとそんなことをしているとは知らずに、
例えそうだったとしても、「誰かがやらなければいけない仕事だから」と
会社のために一生懸命やりました。
真面目に頑張った結果、当番制であった朝の掃除や植物の水やりまで
私の仕事として回ってきました。
『面倒な仕事は田上にまかせとけばいいのよ』
そんな噂も耳にしたことがありました。
私はそういう仕事を背負うようになってしまったのです。
当時私は仕事ができる方だったと思います。
そして、理不尽さを感じながらも断れない自分。
一旦引き受けたからには最後まで全うしたいという責任感。
そんな私は『できない』とか『無理です』とか
断ることを知りませんでした。
そこからどんな大切なことを学んだのか?
『無理です』や『できません』はなかなか言いづらいことですが、
『今こんな状況なのでこれくらいかかりますが先輩いかかでしょうか?』と
自分が仕事を背負うのではなく、仕事を依頼した先輩にも
責任を負わせるような言葉がけができていたら
どんなに楽だったことか・・・
それからも、言いたいことも言わずにがんばり続けた私は
上司から大きな仕事を任されました。
実はその仕事、先輩がやりたくて
仕方がなかった仕事だとはつゆ知らず・・・
任された仕事に対して、100%全力で夢中で頑張っていた日々。
そんな日々を繰り返していくうちに、
『〇〇(先輩)に頼むよりは田上に仕事を頼んだ方が確実だ』
今度は誰かがそんなことを吹聴しだしました。
私の担当でない、いわゆる先輩の担当の仕事の依頼も
何故か私に伝えられ、私から先輩にお願いする始末。
そうなってくると先輩は自分の能力の無さを棚に上げ、
こともあろうか私を攻撃し始めました。
お昼休みの食事の時に仲間外れや無視をする、
私の仕事だけ手伝わない、連絡事項を伝えない、
私の悪口を言いふらす・・・
一生懸命頑張ることは得意だけれど、
自分の気持ちや状態を人に伝えることや、
助けてほしいと言うことが苦手だっただけで
こんなに辛い想いをするなんて
その時は考えてもいませんでした。
がんばればがんばるほど、自分が望んでいる方向とは
違う方向へ動き出すものごと。
たった一言、自分の状態を伝えられたら・・・
きっと状況は違っていたのだろうなぁ・・・
2.ダメ上司とのつきあい方
- 仕事を丸投げする上司
- タバコ休憩ばかりしている上司
- 自分の出世を優先してミスを部下に押し付ける我関せず上司
- 自分よりも知識も経験もない名ばかり上司
- 朝令暮改の上司
あー、書いていて、イライラする(笑)
当時、私は上司が全てだと思っていました。
しかし誤解しないでください。
それは単なる思い込みです。
『職場での自分の未来が上司に支配されている』と感じた瞬間、
あなたはその会社から外に出る事をお勧めします。
私の言うダメ上司とは
部下を自分の範囲内でコントロールしようとする上司です。
私は最低なダメ上司を体験しました。今から思えばとてもいい経験です。
しかし間違いなくこの上司が私を自律神経失調症に導いていったのです。
「ダメ上司」に当たる確率は宝くじに当たるより高い私。
私にとっての理想の上司像は、
自分よりも仕事についての知識があって経験豊富で、判断力もあって頼れる存在。
そんな上司を欲していた私は
部下よりも早く帰り、部下を労えない、そんな上司を好きになれるわけもなく・・・
ある木質建材メーカーの人事総務で人材開発の仕事を担当していたときのこと。
主な仕事は新卒採用、社員教育など人材に関わることで
その中でも最も時間を割いたのが新卒採用の仕事。
私の仕事は採用のホームページを作成することに始まり、
学生へのDMや面接案内、面接資料の用意やスケジュールの
確認まで行っていました。
この業務を担当して2年目、生産本部から異動してきた上司が稀にみるダメ上司。
まさに『なんでコイツが上司やねん』な人でした。
彼は残念ながら新卒採用の仕事をほとんど知りませんでした。
だからこそ、一緒に頑張ってくれるのかと思いきや・・・
このダメ上司がダメっぷりを発揮しだしました。
まず、私より早く帰宅する。(もちろん定時になるとダッシュで帰ります)
だから取引先から連絡があっても上司に繋げたためしがなく、
翌日確認をとって折り返しという対応が続きます。
すると先方からも「またいないんですね」と苦笑いをされることが
日常となり、常に申し訳ないですと謝る日々。
しかもたいてい飲みに行っているので
翌朝は声が酒焼けでガラガラ(笑)
もう腹が立つやら情けないやら複雑な気持ちでした。
酷い時には、超絶繁忙期
(4月1~3日の入社式、人事異動、採用活動、給与計算の締めの重なる期間)に
親知らず抜くために手術入院するからと
その3日間を休みます・・・と。
私は連日22時過ぎまで残業(それもどうかと思うけど)、
休日出勤をしてまで対応しているのに
目がテン、顎が外れるほど驚くとはこういうことかと実感しました。
また、会議で決まったことを指示通りに行うと
「なんでそんなことをやったのだ」と怒り出す。
いやいや、あなたの指示ですけど?と呆れながらも
「〇〇、××との指示でしたので」と答えると
「そんなこと言ってない」との返答。
うん、平社員の私が勝手に仕事はできないからね!
誰かの指示じゃないとやらないからね!
ない頭使って考えようか!
と言って差し上げたかったことは我慢して・・・
次は、「会議で決めましたけどこれでいいですか?」と
一言添えて実際に行動に移す前に確認。(学習した、私!)
なのに、「そんなこと言ってない」
と言った言わない論争に発展して仕事が止まる。
それでも大人なので色々と我慢して
「ではどうしましょうか?」と再度指示を仰いで行動。
あまりにも色々と酷いので、発言を全部メモにおこして
これで進めますがよろしいですか?と確認に行くとやはり・・・
「そんなこと言ってない」と怒りだす。
私会議の時に目の前でメモを取っていたのですけど・・・
と呆れて何も言えず。
もう、ここまで来たら、言動を録画して見せるしかないのではないか?
と悩んでいた頃、
親切にも教えてくれた人がいました。
『ダメ上司、田上は使えないって言い回っていたよ』と。
学生に迷惑がかかってはいけない、という思いから、
言いたいことも言わずに我慢して仕事をしていました。
私ががんばった分、結果が出る。
でもそれは部署としての結果。
仕事はほぼ丸投げの出来損ない上司は、何もしなくても成果が出ている。
出た結果の美味しい部分だけをかすめ取っていく。
「助かるよ」とか「いつもありがとう」と労うどころか
人を使えないモノ扱いするなんて・・・
『大切に扱われていない』と感じた私は
話をすることすら面倒になってしまいました。
正直、この上司のことは今でも大嫌いです。
それでも、どんなに大嫌いでも上司です。
仕事を進めるためには、ダメ上司の許可が必要で、
大嫌いな相手に仕事の報告などをするわけですから
私にとっては拷問以外の何物でもありません。
ダメ上司に報告をしなければならないときは
自分でもドキドキがわかるくらい動悸が激しくなり、
呼吸も浅くなり、手にも汗をかき・・・
たかが朝の挨拶でさえ「よし!挨拶するぞ」と気合を入れて挑む毎日。
まさに「清水の舞台から飛び降りる」くらいの覚悟です。
そんな辛さを仕事仲間の同僚にちょっと愚痴を言ってみました。
「うん、わかるよ」という返事を期待していた私に、
信じられない言葉が返ってきました。
「〇〇さんは(ダメ上司)はとてもいい人だよ~」
え?は?今なんていった?どこがいい人なの?
いい人かどうか、仕事一緒にしてみたらわかるって!
と訴えても「え~、いい人だよ~」と理解はしてくれず。
どんなに愚痴を言ってみても誰にも共感してもらえず、
家族でさえ「どこにでもそんな人はいるから」
と私の気持ちを受け止めてはくれなかった。
ある日のこと
何度も日付やタイミングを確認し、この日でいいですね?
と最終確認をしたにも関わらず、
急に「俺の思い通りにことが運んでいない」と怒り出した上司。
だから何度も確認したし、メモも見せながら了解もとったのに?
と内心怒りと疑問も沸いていましたが、
「今からでも対応することはできますがどうしましょうか?」
と指示を仰いだ私への一言
「そんなもん今、俺の思い通りじゃないと意味がない」
そんな返事でした。
指示を仰いだのに感情的に怒鳴られました。
これが私にとっては決定的な出来事となりました。
この3日後の朝、乗り馴れたいつもの電車に乗れなくなりました。
何かがおかしい、そう感じたことと、
きっと病気になれば会社にいかなくても済むはずだ、それほどまでに
追い込まれていた私は、その日のうちに心療内科に行きました。
ついた病名は『自律神経失調症』
「すぐに会社を休みましょう」と言われました。
その時、初めて「上司との人間関係がうまくいかなくて辛いのです」
と子供のように大泣きしながら、心療内科の先生に訴えたことを覚えています。
3.能力があっても・・・
能力がある方ほど気を付けてください。
私は自分に高い能力があるとは思っていません。
しかし、仕事をする能力がないとも思っていません。
ただ責任感が強く、任された仕事に関しては誰に相談することもなく
全うしてきたつもりです。
気を付けるべきは、私と同じように背負い込んでしまう性格を持っているあなたです。
『自律神経失調症』
そう病名がつき、ドクターストップがかかったことで休職をした私。
昼夜逆転の生活がはじまり、何をするにも気力が湧かない毎日でした。
自分は世界に必要ないのではないか?
そんなことばかりを考えとにかく社会と離れた時間を過ごしていました。
目下の問題は「仕事をどうするか」でした。
復職をして同じダメ上司の下で働くことを想像したとき、身体が震え
気持ちが悪くなりました。
とても同じ空間では仕事ができない、したくない
それが私の正直な気持ちでした。
大好きな人事の仕事には戻れない・・・
そう知った時の私は迷わず退職する道を選びました。
ダメ上司と離れ、物理的なストレスはなくなり、少しずつ体調や気持ちも
落ち着いてはきましたが、自律神経失調症になってしまった自分は
普通の人とは違うのではないか?と毎日悩んでいました。
3ヶ月ほど経ったとき、通っていた心療内科の医者から
「早く就職しなさい」と今度は別のストレス攻撃を
受けることになりました。
この時に感じたことは、「心療内科の医者ですら私の味方ではないのだな」
ということでした。
心療内科には通っていましたが、病名をつけ、薬の処方をしてくれたことと、
診断書を書いてくれる以外は治療らしい治療をしてもらった記憶がありません。
上司が大嫌いで自律神経失調症になったことだけはわかっていました。
しかし、本当の原因を探してくれるわけでもなく、自律神経失調症の原因を取り除くための
『治療らしい治療をしなかったこと』
これが後々まで影響を及ぼすことになるとは、
そのときの私には想像すらできませんでした。
それでも昼夜逆転の生活を何か月か続けていると
根が真面目な私は申し訳なく思うようになりました。
「働こうと思えば働けるのに、ダラダラしているのは申し訳ない」と。
以前に比べれば電車に乗ることもできるようになったし、
気分も落ち着いてきたこともあり、少しずつ社会復帰を考えるようになりました。
休職・退職から1年。
派遣社員として何とか社会復帰を果たしました。
でも、何が原因で、どんなストレスを溜めているのか?
そんな大切なことを私は知らないまま、社会貢献したいと頑張り続けた結果、
職場から脱走を図りました。
しかも、職場を変えても脱走を繰り返すこと3回!!
少しずつ状況は違いましたが原因の改善がされていないから、
職場を脱走する私の状態は自律神経失調症になった時とほぼ同じ。
心療内科に行ったにも関わらず、治るどころか症状が深刻になりました。
脱走するたびに「自分は社会人としてダメなんじゃないか?」
そんな風に必要以上に自分を責め、何とか適応しないとダメだと頑張ったのに、
適応できなかった自分自身にまた大きな×を付ける。
結局、より大きなストレスを抱えることになりました。
あのとき、しっかりと心理カウンセリングを受けていたら・・・
ちゃんと私の話を聴いて、向かい合ってくれる人がいたら・・・
私は3回も職場から脱走せずに済んだのではないか?
もっと深く自分が傷つくことはなかったのではないか?
あの頃の私は、ただ話を聴いてほしかった。
私のことを理解してほしかった。
よくがんばっているねと言ってほしかった。
ただそれだけでした。
私は自律神経失調症になったことでこの道に進むことができました。
今となってはとても良い経験だったと思います。
しかし、私はこれ以上
私と同じように苦しみ、傷つく人を作りたくない。
今思い出しても喉が詰まって胸も背中も痛くなり、手が震えて苦しくなる。
こんな想いをもう誰にもしてほしくない!
そう思っています。
あなたが同僚に恵まれなかったり、先輩に恵まれなかったり、
ダメ上司と一緒に仕事をしているのではあれば、私にその状況を教えてください。
なぜなら、私のように心療内科に行くというのはとっても大きな決断が
必要だと思うからです。
そして私が当時感じていた『もっと話を聴いてほしかったな』ということ。
お医者さんじゃなくてもよかった。
友達でも両親でも誰でもよかった。
話を聴いてもらうだけで心がスーっと楽になるはず。
私は医者ではありません。
しかし、あなたが楽に生きるための選択肢をアドバイス
できるかもしれません。
そして私は専門家として、それでも病院に行ったほうがいいと
思えば、そのような提案もできるかもしれません。
もしかすると転職を考えたほうがいいかなと思えば
そのようなお手伝いもできます。
私は、あなたがいま、どんな状況であるかを知ることによって、
あなたにとって、最もよい選択をするためのプロです。
だから少しお時間をとって私に情報をいただけませんか?
より良い選択をするために無料相談を受け付けています。